ここからは、ツインソウルと魂が分かれたのちに、時代を超えて再会し、同じ時を過ごした前世について紹介します。
前世物語・今世と男女逆転の関係
まだ、ドイツがドイツという名前になるずっとずっと昔のこと。コトノオが男性でツインソウルが女性として出会う前世がありました。
まだあどけなさが残る12歳の少年は、幼い弟と、堅物の祖母と母と四人で暮らしていました。
腕や脚が細く、ひょろっとした体に色白の肌。そばかすがいっぱいの顔に、小さな目。少年は、目の前で何か楽しいことが起きたときに見逃してはいけないと、その小さな目をいつもキョロキョロさせていました。くるくるとカールした髪は、まるで彼の心のようにふわふわと軽やかに跳ねています。
少年の家は、革職人の家系で、家の玄関のドアを開けると、そこには、まだ加工される前の革や、革を加工する機械が並んでいました。
父親が革職人として家族を養っていましたが、家のことも仕事のことも主導権を握っているのは祖母と母。能天気で人生を楽しく過ごしたい父親にとって、次第に家庭は自由に生きることができない場所となっていきます。
そんな窮屈さからか、父親と、母親や祖母の間で喧嘩が絶えず、少年がまだ幼いころに、父親は家を出て行ってしまいました。
少年は、父親の自由で気ままな性質を受け継いで、とにかく楽しいことが大好きな子供でした。いつも頭の中で胸が躍るようなことを考えてばかりいて、その空想に思わず飛び上がってしまいたいほどでした。
しかしその彼の様子は、祖母と母の目から見ると、いつも心がここにないような様子で家にいた、彼の父親の姿を思い出させました。
体験記22につづく

この体験記は1章〜7章、全58,000文字で構成されています。
HPでは3章くらいまで順次公開予定ですが、お先に読み進めたい方、最終章まで読みたい方は、noteにてご購入いただけます。
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