体験記10【2章 前世からの約束】~ 前世物語・血が沸き立ち駆け巡るような情熱との出会い

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ツインソウル体験記
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今回の物語は『前世物語・魂の旅の起点』の続き(その2)です。

体験記9【2章 前世からの約束】~ 前世物語・魂の旅の起点
前回までの話はこちら これはまだ、コトノオと彼女のツインソウルが、一つの体で暮らしていたころの物語。 時は紀元前。エーゲ海沿岸の小国で権力のある父親のもと、その少年は生まれました。彼にもまた、魂が...

 


 

感情が高ぶることがなく、思考が感情に左右されない彼の頭脳は、戦いに大いに役立ちました。戦は、彼の持て余していた「無敵感」を存分に発揮できる格好の場となり、彼は人生で初めて全力を出しきる、という経験をすることになります。

けれども戦は彼にとって、退屈な人生に多少の彩色を与えてくれた程度で、体の中を血が沸き立ち、駆け巡るような情熱を感じることは、一度もありませんでした。

 

長く続いた隣国との間に繰り広げられた戦争も、彼が50代になると、自国の勝利を持って終焉します。

海の向こうに見える隣国の城門の前で、重い鎧をまとった彼は、馬に乗り指揮をとっていました。勝利に沸き立つ仲間たちのなかで、ただ一人、落ち着いて任務にあたっています。

 

「ようやく長い戦いが終わった」

 

この人生で最も華々しい勝利の瞬間。守るべきものを守り、やるべきことをうまくやった。そんな勝利の瞬間でさえも、彼の表情には、わずかな疲労感と少しの安堵が見えるだけで心はいつもと変わらず冷静でした。そこには、ただ目の前で起きる出来事に淡々と対処している彼の姿がありました。

 

自国の兵士とともに、城門の中から連れ出される捕虜を眺めていると、一人の女性捕虜の姿が目に留まりました。

褐色の肌にまとった、ところどころほつれた生成りの粗末な服は、張りのある胸元に頼りなげにはりついています。長いウェーブがかかった黒髪は乱れて額や頬にはりつき、燃えるような目で彼に視線を送っていました。

人の流れに押されながら、だんだんと彼との距離が遠くなるにも関わらず、視線を一度たりとも彼から離すことはありません。半開きの口に、彼を執拗に見つめる視線。その姿から、まるで火のようなエネルギーが感じられました。そのどこか恍惚とした女性捕虜の様子に、彼の意識が一瞬にして奪われました。

 

「あれは、なんだ?」

 

 

体験記11につづく

体験記11【2章 前世からの約束】~ 前世物語・「人間として生きる」ということ
今回の物語は『前世物語・魂の旅の起点』の続き(その3)です。 その1 その2 「あれは、なんだ?」 それまで、人生にこれほどまで力強く訴えてくる何かがあっただろ...

 


 

この体験記は1章〜7章、全58,000文字で構成されています。

HPでは3章くらいまで順次公開予定ですが、お先に読み進めたい方、最終章まで読みたい方は、noteにてご購入いただけます。

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