トラウマの原因が前世にある場合
今までいくつもの輪廻転生の物語に出会い続けてきました。
ヒプノセラピーでご本人が自分で前世を見るのをお手伝いしたり、対面セッションで前世をわたしが取り出してご本人に提示したり、カウンセリングで掘り下げ思い出してもらったり、手法は様々でした。
またわたしは、この2年間は女性のメンタルケアのお仕事もしてきましたので、今世での幼少期の記憶から今に波及している問題にも携わってきました。
今世と前世の物語を聞き続けてきて、今世の幼少期がトラウマの発生源なのか、前世由来のトラウマなのかを、うっすらと見分けることができるようになりました。
前世由来の感情のある特徴
輪廻転生の際に、前世から引き継いだ感情が今世のトラウマとなっている場合、明らかに不自然な感情を抱えているが自覚がありません。
どういうことかと言うと、例えば顕在意識的には「恋愛して愛され大事にされたい」と願っている方がいるとします。カウンセリングを続けていくと、根っこのところでは「男性に本気で愛されると破滅する」と思っていたりします。
明らかに繋がりがおかしいのですが、本人はこの恐怖心を自覚していません。
今世の幼少期に問題の発端がある場合は、この「破滅する」という部分が「困る」とか、「面倒」とか、体験しうる言葉であることが多いです。幼少期には「破滅」は経験がないことが予想されること、前後の接続が突拍子もないことなど、手がかりとなることがあります。
恐怖心がうっすらとしている上に、潜在意識の奥深くに眠っているため、初めて自覚するとご本人は自覚なかった自分の感情に気がついて愕然としたりします。
時間が経つと、そういえば、ずっとそう感じていたような気がします、と徐々にその感情が自分のものだと納得されていきます。
このように、輪廻転生しながら受け継がれる感情にオブラートがかかったまま、今に影響を与えていることがあります。
輪廻前世で引き継がれる感情の役割
このように今に引き継がれる前世の感情ですが、まだ向き合うのが苦しい「強烈な感情」の発端が今世の幼少期にある場合、これを思い出すためのクッションとしてやってくることがあります。
一度衝撃を和らげるクッションとして前世の感情を受け取って昇華した後、準備ができたら幼少期の強烈な思い出に繋がったということがありました。
またこの思い出した前世で魂に埋め込まれた感情と、幼少期に埋め込まれた感情は、なんども一緒に輪廻転生した同一人物が由来となっていました。
こうして今世由来、前世由来の感情は、受け取れる準備ができると順番にやってきます。
そしてとても不思議なことですが、この感情を受け取るために、人生にはこの感情を思い出させる予め予定されたイベントがあります。その多くは、人との出会いにより思い出されていきます。
出会った人との間に生まれる感情は、わたしたちの輪廻転生と深い関わりを持っています。人との出会いと出会いにまつわる感情には、わたしたちの長い魂の歴史が関わっているということなんです。またその感情は、今のあなたなら受け取れるものだからやってきた、と言えるかもしれません。