夫はあまり喋らない。
無口な男。
だけどなんだか気楽な気配が漂ってる。
不思議な雰囲気。
そして黙って立っている姿が美しい。
何年経っても
私はこの人のこの姿に恋したまま。
私、今はもう46歳。
歳を重ねて思うことが色々とあるけど、
ただ生きていくということだけでなく、
美しく生きるっていうことが
死を見据えたときにいつも視界にはいる。
夫の
美学に従って生きる姿が
立っている姿に滲む。
その姿が私に、
生き様を思うことは
くだらないことじゃないんだって教えてくれる。
凛と美しく生きたい。
守るだけでは
攻めるだけでは
人生は成り立たない。
だから面白い。
どこまでも力をぬいて素のままで、
だけど手を抜かないで。
最期には、生ききったと思えるように。
歯ごたえがある方がいい。
人生も恋も仕事も何もかも。